くまさんエスプレッソってカフェインが強いの?
エスプレッソは“濃い一口”のイメージから、「カフェインが強くて避けたほうがいいのでは?」と感じる人が多いです。
実は、カフェイン量は“飲み方”や“豆・抽出条件”で大きく変わります。
この記事では、「エスプレッソのカフェイン量の見方」「カフェインを減らす具体的な方法」「ディカフェとは?」「カロリーは?」まで、整理して解説します。
読んだ後には「どう飲めば自分に合うか」が分かり、毎日のコーヒーがもっと安心して楽しめるようになります。
エスプレッソの「カフェイン量」って実際どれくらい?
エスプレッソ1ショット/2ショットの目安
エスプレッソ1ショット(標準的に約25〜30ml)のカフェイン量は、一般に約50〜80mgとされています。お店や豆、抽出の違いで幅は出ます。2ショットなら単純にその2倍、というイメージで構いませんが、実際の数値はショットごとの抽出量で変わります。
ドリップコーヒーと比べて「濃度」と「総量」はどう違う?
見た目の“濃さ”でいうと、エスプレッソはmlあたりのカフェイン濃度が高いです。しかし、ドリップコーヒーは1杯あたりの量(カップサイズ)が多いため、1杯あたりの総カフェイン量はドリップの方が同等か多いことがある点に注意しましょう。例えばドリップ1杯(約180〜240ml)で80〜120mg程度になる場合がよくあります。
カフェイン量が変わる要因
- 豆の種類:アラビカ種はロブスタ種に比べてカフェイン含有量が低めです(ロブスタはアラビカより高め)。
- 焙煎度合い:深煎りは重量あたりのカフェインがやや減る傾向がありますが、実際の抽出では差が小さいこともあります。
- 抽出時間と方法:長めに抽出すると溶け出すカフェインは増える傾向があります。とはいえエスプレッソは短時間抽出なので、ドリップと比べて必ずしも総量が多いとは限りません。
なぜ「エスプレッソは少ない/多い」と言われるのか
mlあたりの濃度と1杯あたりの総量の違いを理解する
エスプレッソは少ない容量にギュッと成分が詰まっているため“強い”印象を与えますが、飲む量が少なければ総摂取カフェインは限定的です。つまり「濃度が高い=必ずカフェイン総量が多い」ではないので注意が必要です。
リストレット/ルンゴでカフェインはどう変化するか
- リストレット(短め):抽出量を減らすため、1ショットあたりのカフェインはやや少なめ。
- ルンゴ(長め):抽出量が増えるため、溶け出すカフェインは増える傾向にあります。
アメリカーノやミルクドリンクにしたときの影響
エスプレッソをお湯で伸ばしたアメリカーノなら同じショット数でも飲みやすくなり、飲むペースが変わることで摂取感が軽くなります。ラテやカプチーノのようにミルクを加えるとカフェイン量そのものは変わりませんが、満足感が上がるため“少ないショットで満たされる”ことが多いです。
カフェインを抑えたい人のための“すぐできる”選択肢
ショット数を減らす/ドリンクを薄める(アメリカーノ化)の実践例
最も手軽なのはショット数を1ショットにする、または1ショットをお湯で伸ばしてアメリカーノにすること。味の満足度をなるべく保ちつつ、カフェインを抑えたいときに有効です。
抽出で調整する
リストレット(短い抽出)はmlあたりの濃度は高いままですが、総抽出量が少ないためカフェインの総量はやや減る可能性があります。ただし、味のバランスや香りの出方が変わるため、好みと相談が必要です。
豆の選び方、焙煎の影響、デカフェの選び方
- アラビカ種メインの豆を選ぶと、同条件ではロブスタ混合よりカフェインが少なめになります。パッケージに「100%アラビカ」と書かれていることが多いです。
- 焙煎の差は大きくないものの、極深煎りは重量比でカフェインがやや低くなる傾向があります。
- ディカフェ(デカフェ)はカフェインを大幅に減らせる実用的な選択肢。完全にゼロではないことが多い(微量に残る)点は覚えておきましょう。
ディカフェエスプレッソとは?効果と限界
ディカフェの「残留カフェイン量」はどれくらいか
ディカフェは加工でカフェインを取り除いた豆を使いますが、完全にゼロになることは稀で、微量のカフェインが残る場合があります。ただし一般的には通常の豆に比べて大幅に少ないため、カフェインを抑えたい・夜に楽しみたい人に向いています。
味の違い・淹れ方のポイント
ディカフェは処理の方法や豆質によって味わいに差が出やすいので、焙煎や鮮度に注意して選ぶと良いです。ディカフェでもエスプレッソらしいクレマや香りを引き出すためには、通常豆と同じような抽出管理(挽き具合・タンピング・抽出時間)を心がけましょう。
こんな場面でディカフェが有効
- 夜にコーヒーを楽しみたいとき
- カフェイン摂取を控えたい日が続くとき
- カフェインに敏感な体質の人
エスプレッソのカロリーはどれくらい?
ショット単体のカロリー
無糖のエスプレッソショット自体はほぼゼロ〜ごくわずか(数kcal)です。つまりカロリーは、加えるミルクやシロップを気にする必要があります。
ラテやカプチーノでのカロリーと低カロリー化のコツ
- ミルク量を減らす、低脂肪乳や無脂肪乳にすることでカロリーを抑えられます。
- 砂糖やフレーバーシロップを控える、あるいは低カロリーの甘味にするのもいいでしょう。
よくある質問
Q:エスプレッソとドリップ、どっちが目が覚める?
A:個人差はありますが、量でみるとドリップ1杯の方が総カフェインが多いことが多いため、必ずしもエスプレッソの方が目が覚めるとは限りません。ただしエスプレッソは短時間で飲むため“効率的に刺激を感じやすい”面はあります。
Q:ディカフェでも全くゼロにならないの?
A:多くの場合は「ほとんどゼロ」に近づけられますが、完全ゼロではないことが一般的です。用途や敏感さに合わせて選んでください。
Q:夜に飲みたい場合のベストな選び方は?
A:ディカフェを選ぶ、もしくはショット数を減らしてアメリカーノにするのが現実的で簡単な方法です。
まとめ
- まずはショット数を1に減らすかアメリカーノにしてみる。味の満足感はミルクで補える。
- 日常的にカフェインを抑えたいならアラビカ豆 or ディカフェを選ぶ。ディカフェは夜向けの強い味方。
- 家で調整したいならショット量を簡単に変えられるマシンと挽きの安定するミルを検討する。



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