くまさん「エスプレッソに砂糖、入れるの入れてないの?」
カフェでエスプレッソを頼むと、横に小さな砂糖がついてくることがあります。本場イタリアでは砂糖を入れて飲む人も多く、「ストレートで飲むのが正解」というわけではありません。
この記事では、エスプレッソに砂糖を入れるかどうかの考え方、入れ方のコツとタイミング、おすすめの砂糖の種類(グラニュー糖・角砂糖・きび砂糖・シロップ)、そしてバリスタ視点での味わいの変化まで、具体的に解説します。
エスプレッソに砂糖を入れるか|本場とバリスタの考え方
イタリアでは「好み」で選ぶのが当たり前
本場イタリアでは、エスプレッソに砂糖を入れる人も入れない人もどちらも普通です。「正解」はなく、その人の好みで選びます。
- 砂糖を入れる理由:苦味をやわらげる、甘みでバランスをとる、口当たりをまろやかにする。
- 入れない理由:豆の風味をそのまま味わいたい、酸味や苦味のバランスを楽しみたい。
「プロはストレート」というイメージがありますが、イタリアのバール(コーヒーショップ+ショットバーのような場所)では砂糖入れで飲む人も多く、どちらが正しいかではなく「どう飲みたいか」が大切です。
バリスタは「まずストレートで味わってから」を推奨
バリスタの多くは、最初の1口はストレートで味わい、その後で「甘みが欲しい」と感じたら砂糖を足す飲み方をすすめています。
- エスプレッソは抽出直後〜1分以内が香り・クレマ・味のピーク。
- まずストレートで飲むと、豆の個性(酸味・苦味・甘み)がわかります。
- そこから「もう少し甘みが欲しい」「苦味をやわらげたい」と思ったら、少量の砂糖を加えると、味の変化がわかりやすく、自分好みの加減も見つけやすくなります。
初心者が陥りやすいミス|入れ方と量
入れすぎで「甘いコーヒー」になってしまう
エスプレッソ1ショットは約25〜35mlと少量なので、砂糖を多めに入れると一気に甘くなり、コーヒーの風味が埋もれます。
- 目安:1ショットあたり小さじ1/2〜1(約2〜4g)程度から試すと、エスプレッソの味を残しつつ甘みが足せます。
- 角砂糖なら半個〜1個が目安。好みで増減してください。
- 「まずは少なめに入れて、足りなければ足す」が失敗しにくいやり方です。
入れるタイミングが遅くて溶けにくい
エスプレッソは熱いうち(60℃前後〜)に砂糖を入れると溶けやすく、混ざりもよくなります。
- 抽出が終わったらすぐ、またはカップに注いだ直後に砂糖を入れて、スプーンで軽く混ぜるのがおすすめです。
- 冷めてから入れると溶けにくく、底に残りがちです。特にグラニュー糖や角砂糖は、熱いうちに入れるとスムーズに溶けます。
実践的な入れ方とおすすめの砂糖の種類
プロがこだわる「入れ方」のポイント
- 量:1ショットあたり2〜4gを目安に、少なめから始める。
- タイミング:抽出直後〜注いだ直後に加え、軽く混ぜる。
- 混ぜ方:スプーンで底から2〜3回かき混ぜる程度。激しく混ぜるとクレマが崩れやすいので、そっと混ぜます。
- 飲むタイミング:砂糖を入れたら1分以内に飲むと、香りと甘みのバランスがよいです。
エスプレッソは量が少ないので、1gの差で味の印象が変わりやすいです。自分好みの量を見つけるまで、少しずつ調整してみてください。
おすすめの砂糖の種類と役割
| 種類 | 特徴 | エスプレッソとの相性 |
|---|---|---|
| グラニュー糖 | 溶けやすく、クセが少ない。味を邪魔しにくい。 | 定番。まずはここから試すとよい。 |
| 角砂糖 | 量がわかりやすく、1個=約4g目安。 | 1ショットに半個〜1個が目安。 |
| きび砂糖・三温糖 | コクと風味があり、ほんのりキャラメルっぽい甘み。 | 深煎りエスプレッソと相性がよい。 |
| シロップ | 溶け残りがなく、甘さの調整がしやすい。 | アイスエスプレッソやアレンジ向き。 |
- グラニュー糖:バリスタが試飲や調整に使いやすい、もっとも中立的な選択です。
- きび砂糖・三温糖:深煎りやブレンドの「コク」を活かしたいときに向いています。入れすぎると風味が強く出るので、少なめから。
- シロップ:バニラやキャラメルなどフレーバー付きシロップを砂糖代わりに少量加えると、溶け残りがなく便利です。アイスエスプレッソやアレンジ向きです。
必要な道具とその役割
- 計量:小さじ(約3g)やスプーン1杯を目安にすれば、はかりがなくても調整できます。角砂糖なら「半個」「1個」で量をコントロールしやすいです。
- 混ぜる:エスプレッソ用の小さなスプーンや、ティースプーンで十分です。クレマを崩しすぎないよう、優しく混ぜます。
- カップ:温めておいたエスプレッソカップだと、抽出から飲むまで温度が落ちにくく、砂糖も溶けやすくなります。
砂糖を入れたときの味わいの変化と応用
甘みが苦味・酸味のバランスを変える
砂糖を入れると、苦味がやわらぎ、酸味も少しマイルドに感じやすくなります。同時に、豆がもともと持つ甘み(キャラメル・ナッツ系)を引き立てる効果もあります。
- 浅煎り・酸味が強い豆:少量の砂糖で酸味が角が取れ、飲みやすくなる場合があります。
- 深煎り・苦味が強い豆:砂糖で苦味が和らぎ、コクと甘みが前面に出やすくなります。
- 入れすぎ:コーヒーの風味が薄くなり、「甘い飲み物」に近づきます。エスプレッソの個性を味わいたいときは控えめに。
バリスタ推奨のカスタマイズ
- まずストレートで1口 → 豆の味を確認してから、2口目以降用に砂糖を足す飲み方もおすすめです。
- 豆を変えたとき:浅煎り・深煎り・ブレンドで「甘みの効き方」が違うので、豆ごとに砂糖の量を微調整すると、より自分好みに近づきます。
- ミルク系(ラテ・カプチーノ)にしたいとき:砂糖はミルクの甘みと重なるので、ラテアートの基本(下記記事)を参考に、ミルクの量や温度で調整する方法もあります。エスプレッソ単体で砂糖を楽しむか、ミルクでまろやかにするか、用途で使い分けるとよいです。
よくある質問(FAQ)
エスプレッソに砂糖を入れるのはマナー違反?
そんなことはありません。イタリアでも砂糖を入れて飲む人は多く、好みの範囲です。カフェでは付いてくることもあるので、気にせず「自分好み」で選んで大丈夫です。
甘味料(人工甘味料・はちみつ)は使える?
使えます。はちみつは風味が強く出るので、少量から試すとよいです。人工甘味料は溶けやすくカロリーを抑えたいときに便利ですが、後味の違いがあるので、好みで選んで問題ありません。エスプレッソの風味を変えずに甘くしたいなら、まずはグラニュー糖で量を決めてから、甘味料に置き換えると比較しやすいです。
砂糖を入れるとクレマはどうなる?
軽く混ぜる程度なら、クレマはある程度残ります。激しくかき混ぜるとクレマが崩れやすいので、底から2〜3回そっと混ぜるのがおすすめです。クレマの食感をなるべく残したい場合は、砂糖の量を少なめにするとよいです。
アイスエスプレッソに砂糖を入れるなら?
熱いうちに砂糖を入れて溶かしてから氷を入れると、甘みが均一になります。あとから入れると溶けにくいので、シロップを使う方法も便利です。
まとめ:エスプレッソと砂糖で、自分好みの一杯に
- エスプレッソに砂糖を入れるかは「好み」。本場イタリアでも、入れる人・入れない人どちらも普通です。
- 入れ方のコツ:1ショットあたり2〜4gを目安に、抽出直後〜注いだ直後に加えて軽く混ぜる。少なめから始めて、足りなければ足すと失敗しにくいです。
- おすすめの種類:まずはグラニュー糖で量を決め、深煎りやコクを活かしたいときはきび砂糖・三温糖、溶け残りを避けたいときはシロップも有効です。
「まずストレートで1口味わってから、甘みが欲しければ砂糖を足す」という飲み方を試してみると、豆の個性と自分好みの甘さの両方が楽しめます。この記事を参考に、エスプレッソと砂糖の組み合わせを楽しんでみてください。






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