くまさんブロンドエスプレッソって聞いたことあるけど、普通のエスプレッソと何が違うの?
カフェのメニューやコーヒー豆のパッケージで「ブロンドエスプレッソ」という言葉を見かけることが増えました。
従来の深煎りエスプレッソとは異なる、浅煎り(ライトロースト)の豆で抽出したエスプレッソを指す用語です。
この記事では、ブロンドエスプレッソの定義から、深煎りエスプレッソとの違い、味わいの特徴、家庭で再現するための抽出のコツまで、具体的な数値とともに解説します。
読み終わる頃には、エスプレッソの世界がさらに広がり、新しい味わいを楽しめるようになります。
ブロンドエスプレッソとは?基本の定義
ブロンドエスプレッソの定義
ブロンドエスプレッソ(Blond Espresso) は、浅煎り(ライト〜シティロースト)のコーヒー豆を使って抽出したエスプレッソを指します。
従来のエスプレッソは深煎り(フレンチ〜イタリアンロースト)が主流でしたが、ブロンドエスプレッソは浅煎り豆の特徴である酸味・フルーティさ・華やかな香りを活かした新しいスタイルです。
名前の由来
「ブロンド(Blond)」は「金色」や「明るい色」を意味し、浅煎り豆の明るい色合いと、抽出液の薄めの色調から名付けられました。
スターバックスが2017年に「Blonde Espresso」として商品化したことで、この用語が広く知られるようになりました。
深煎りエスプレッソとの違い(見た目・味・抽出)
見た目の違い
| 項目 | 深煎りエスプレッソ | ブロンドエスプレッソ |
|---|---|---|
| 豆の色 | 濃い茶色〜黒に近い | 明るい茶色(シナモン色) |
| 抽出液の色 | 濃いこげ茶色 | 明るい茶色〜オレンジがかった色 |
| クレマの色 | 濃い茶色〜赤褐色 | 明るい茶色〜クリーム色 |
| クレマの厚さ | 厚め(油分が多いため) | やや薄め(油分が少ないため) |
味わいの違い
深煎りエスプレッソの特徴
- 苦味・コクが強い:ロースト香とチョコレート・ナッツ系の風味
- ボディ(飲みごたえ)が厚い:濃厚で重めの印象
- 酸味は控えめ:苦味が前面に出る
- ミルクとの相性が良い:ラテやカプチーノのベースとして安定
ブロンドエスプレッソの特徴
- 酸味がはっきり:柑橘系・ベリー系の明るい酸味
- 香りが華やか:フローラル・フルーティな香りが立ちやすい
- 軽やかな後味:すっきりとした飲み口
- 甘みが感じやすい:浅煎り特有の甘さが際立つ
- ミルクとの相性は好みが分かれる:酸味が強いとミルクとぶつかる場合も
抽出条件の違い
| 項目 | 深煎りエスプレッソ | ブロンドエスプレッソ |
|---|---|---|
| 挽き目 | 細挽き(例:0.3〜0.5mm) | やや粗め(例:0.4〜0.6mm) |
| 粉量 | 16〜18g(ダブルショット) | 16〜18g(同様) |
| 抽出時間 | 25〜30秒 | 20〜28秒(やや短め) |
| 抽出量 | 30〜40ml(ダブル) | 30〜40ml(同様) |
| 温度 | 92〜94℃ | 90〜92℃(やや低め) |
ポイント:ブロンドエスプレッソは浅煎り豆のため、過抽出(苦味が出る)になりやすい傾向があります。
挽き目を少し粗く、抽出時間を短めに調整することで、酸味と甘みのバランスが取れます。
ブロンドエスプレッソの魅力と楽しみ方
なぜブロンドエスプレッソが注目されているのか?
- 味の幅が広がる
深煎りだけでは表現できない、明るく華やかな風味を楽しめる - 産地の個性が分かりやすい
浅煎りは豆の本来の特徴(テロワール)が出やすく、産地ごとの違いを感じやすい - 新しいアレンジの可能性
酸味を活かしたソーダ割りや、フルーツ系のカクテルとの相性が良い - 健康志向への対応
深煎りよりも抗酸化物質が残りやすい(ただし、カフェイン量はほぼ同等)
おすすめの飲み方
ストレート(ブラック)
酸味と香りを直接楽しむ飲み方。
少し冷ましてから飲むと、酸味が和らぎ、甘みが際立ちます。
アメリカーノ
エスプレッソにお湯を足すことで、酸味がマイルドになり、飲みやすくなります。
深煎りよりもすっきりとした味わいのアメリカーノになります。
ソーダ割り(エスプレッソトニック)
炭酸水と合わせることで、酸味が爽やかに感じられます。
レモンやライムを添えると、さらにフレッシュな印象に。
ミルク系(ラテ・カプチーノ)
酸味が強いとミルクとぶつかる場合がありますが、ミルクの量を多めにすることで、バランスが取れます。
好みが分かれるため、まずは少量のミルクで試してみましょう。
家庭でブロンドエスプレッソを再現するコツ
必要な道具
- エスプレッソマシン(半自動推奨)
- グラインダー(粒度調整可能なもの)
- スケール(0.1g単位で計量)
- 浅煎りのコーヒー豆(ライト〜シティロースト)
抽出のステップ
- 豆の選定
浅煎り(ライト〜シティロースト)の豆を用意。
アフリカ産(エチオピアなど)や中南米のシングルオリジンがおすすめ。 - 挽き目の調整
深煎りよりもやや粗めに設定。
目安:深煎りが0.3mmなら、ブロンドは0.4〜0.5mm。 - 粉量の計量
ダブルショット:16〜18g(豆の種類によって微調整) - タンピング
水平に、一定の力で押す。深煎りと同様の手順でOK。 - 抽出開始
温度は90〜92℃に設定(可能な場合)。
抽出時間は20〜28秒を目安に。 - 抽出量の確認
30〜40ml(ダブルショット)で止める。
色が薄く感じても、酸味と甘みのバランスを優先。
よくある失敗と対処法
酸味が強すぎる
- 原因:抽出が早すぎる、挽き目が粗すぎる
- 対処:挽き目を少し細かく、抽出時間を長めに(28〜30秒)
苦味が出る
- 原因:過抽出、温度が高すぎる
- 対処:抽出時間を短く(20〜25秒)、温度を下げる(90℃程度)
クレマが薄い
- 原因:浅煎り豆は油分が少ないため、クレマが立ちにくい
- 対処:これは浅煎りの特性。味わいを優先し、クレマの厚さは気にしすぎない
味が薄く感じる
- 原因:粉量が少ない、抽出量が多い
- 対処:粉量を18gに増やす、抽出量を30mlに絞る
ブロンドエスプレッソに適した豆の選び方
おすすめの産地
アフリカ産(エチオピア・ケニアなど)
- 特徴:柑橘系・ベリー系の酸味、フローラルな香り
- エスプレッソでの印象:華やかで明るい味わい
中南米産(コロンビア・グアテマラなど)
- 特徴:バランスの取れた酸味、ナッツ・チョコレート系の風味
- エスプレッソでの印象:すっきりとした飲み口
アジア産(インドネシアなど)
- 特徴:深煎り向きだが、浅煎りでもスパイス感が出る
- エスプレッソでの印象:個性的な味わい(好みが分かれる)
焙煎度の目安
- ライトロースト:酸味が強く、個性的
- シティロースト:バランスが良く、初心者向き
- フルシティロースト:やや深めだが、ブロンドの範囲内
ポイント:最初はシティローストから始めるのがおすすめ。
慣れてきたら、ライトローストに挑戦してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1:ブロンドエスプレッソと浅煎りエスプレッソは同じ?
A:ほぼ同じ意味で使われます。
「ブロンド」は主にスターバックスが使う用語で、一般的には「浅煎りエスプレッソ」や「ライトローストエスプレッソ」とも呼ばれます。
Q2:カフェイン量は深煎りと違う?
A:ほぼ同等です。
カフェイン量は焙煎度よりも豆の種類(アラビカ vs ロブスタ)や粉量で決まります。
浅煎りでも深煎りでも、同じ粉量ならカフェイン量はほぼ同じです。
Q3:ブロンドエスプレッソは苦くない?
A:苦味は少なめですが、酸味が強い場合があります。
深煎りの「苦味」が「酸味」に置き換わったイメージです。
好みによっては「酸っぱい」と感じることもあります。
Q4:ミルク系ドリンクに使える?
A:使えますが、好みが分かれます。
酸味が強いとミルクとぶつかる場合があるため、ミルクの量を多めにするか、深煎り豆とブレンドする方法もあります。
Q5:どのマシンでも作れる?
A:半自動マシンがおすすめです。
全自動マシンでも可能ですが、挽き目や抽出時間の調整が難しい場合があります。
温度調整ができるマシンだと、より細かくコントロールできます。
まとめ:ブロンドエスプレッソで新しい味わいを発見
ブロンドエスプレッソは、従来の深煎りエスプレッソとは異なる明るく華やかな味わいを楽しめる新しいスタイルです。
特に重要なのは以下の3点です。
- 浅煎り豆の特徴を理解する
→ 酸味・香り・甘みが前面に出る。苦味は控えめ - 抽出条件を調整する
→ 挽き目をやや粗く、抽出時間を短め(20〜28秒)に設定 - 楽しみ方を広げる
→ ストレート、アメリカーノ、ソーダ割りなど、様々な飲み方を試す
深煎りエスプレッソの濃厚さも、ブロンドエスプレッソの明るさも、どちらもエスプレッソの魅力です。
好みに合わせて、両方を楽しんでみてください。




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