くまさんエスプレッソ、粉は何グラム入れたらいい?
少なすぎ・多すぎで味が変わるって本当?
自宅でエスプレッソを淹れていて「粉の量、これで合ってる?」と迷ったことはありませんか。実は粉量(ドーズ)は、味の濃さ・酸味・苦味のバランスを決めるいちばん大事な要素のひとつです。多すぎると詰まって苦くなり、少なすぎると水っぽく薄くなります。
この記事では、シングル・ダブルの目安グラム数、豆やマシンによってどう変えるか、そして1gの違いが味にどう効くかを、バリスタ視点で数値付きで解説します。読み終える頃には、自分好みの一杯に合わせて粉量を調整できるようになります。
エスプレッソの粉量(ドーズ)とは?なぜ重要か
粉量が味を決める理由
ドーズ(dose) とは、エスプレッソを1ショット分淹れるときにポルタフィルターに入れるコーヒー粉の量(グラム数)のことです。
同じ豆・同じ挽き目でも、粉量を変えると次のように変わります。
- 粉が多い → お湯の通り道が詰まりやすく、抽出時間が長くなりがち。濃い・苦め・重い味になりやすい。
- 粉が少ない → お湯が速く通り、抽出時間が短くなりがち。薄い・酸味が立つ・水っぽい味になりやすい。
バリスタは「粉量・挽き目・抽出時間・温度」をセットで考えます。まず粉量を決めてから、挽き目やタンピングで時間を合わせるのが基本です。
初心者が陥りやすいミス
- フィルターの大きさを無視して「とりあえずいっぱい」入れる
ダブル用のバスケットに粉を山盛りにすると、タンピング後にグループヘッドに当たり、粉が割れて チャネリング(偏った抽出)の原因になります。 - レシピ本の数字をそのまま信じて、自分のマシンで確認しない
マシンのポンプ圧力・バスケットの深さが違うと、同じ粉量でも結果が変わります。目安はあくまで「出発点」です。
シングル・ダブルの目安|何グラム入れる?
一般的な粉量の目安
| ショットの種類 | 粉量の目安 | 抽出液量の目安 |
|---|---|---|
| シングル | 7〜9g | 約25〜30ml |
| ダブル(ドッピオ) | 16〜20g | 約50〜60ml |
家庭用のダブルバスケットが主流なので、18g前後を基準にすると覚えやすく、多くのレシピや動画もこのあたりを前提にしています。
プロがこだわる抽出のポイント(粉量・圧力・温度)
- 粉量
ダブルで 18g をよく使います。豆の焙煎や品種で 0.5g〜1g ずつ増減して様子を見ます。 - 抽出時間
ダブル1ショットで 25〜35秒 がひとつの目安。粉量を増やすと時間が延びやすいので、粉量を変えたら挽き目かタンプで時間を合わせるイメージです。 - 抽出液量( yield )
「粉量の約2倍〜2.5倍の液量」がよく言われます。18gなら 36〜45ml 程度。濃いめが好きなら少なめ、飲みやすい味なら多めに取ります。
粉量を 1g 増やすと、同じ挽き目・同じ時間だと抽出が詰まり気味になり、苦味が強くなりやすいです。1g 減らすと通りが良くなり、酸味が前に出やすくなります。
必要な道具とその役割
- スケール(はかり)
0.1g単位で量れるものがあると、粉量の再現性が一気に上がります。毎回同じグラム数で入れることが、味のブレを減らす第一歩です。 - ポルタフィルターとバスケット
シングル用・ダブル用で容量が違います。ダブル用なら「推奨粉量」が刻印されていることもあるので、マニュアルやメーカー表記を確認しましょう。
粉量を変えて味を調整する(豆・マシン別)
豆や焙煎で変える
- 深煎り
粉量はやや少なめ(例:ダブル 17〜18g)から始めると、苦味が出すぎずバランスを取りやすいことが多いです。 - 浅煎り・ブロンド系
やや多め(例:18〜19g)にするとボディが乗り、酸味だけが尖りすぎないことがあります。
豆の密度や焙煎度合いで「同じグラム数でもかさが違う」ことがあるので、バスケットの高さを見ながら 0.5g 単位で微調整する感覚が役に立ちます。
バリスタ推奨のカスタマイズ
- まず 18g 固定で、挽き目と抽出時間だけを変えてみる。
- それでも「濃すぎる」「薄い」と感じたら、粉量を 1g 増減して比較する。
- 粉量を変えたら、挽き目(細かい↔粗い)も少しずつ合わせると、狙った味に近づきやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. シングルとダブル、粉量以外に何が違いますか?
シングルは少ない粉量で少なめの液量、ダブルはその約2倍の粉と液量です。味の濃さ・コク・カフェイン量もダブルの方が多くなります。


Q. 粉を多めに入れた方がお得な気がするのですが。
多すぎると詰まって苦くなり、かえって飲みにくくなります。バスケットの推奨粉量を超えて詰めすぎると、タンピング後にヘッドに当たり、抽出ムラの原因にもなります。
Q. 計量しないでスプーンで入れてもいいですか?
目安にはなりますが、豆の種類や挽き方で「すり切り1杯」の重さが変わります。再現性を上げるなら、スケールでグラム数を合わせることをおすすめします。
まとめ:粉量で最高のエスプレッソライフを
- 粉量(ドーズ)は、エスプレッソの濃さ・バランスを決める大事な要素。目安はシングル 7〜9g、ダブル 16〜20g(よく使うのは 18g 前後)。
- 1g の差で味が変わるので、スケールで毎回はかる習慣をつけると再現性が上がります。
- 豆の焙煎やマシンに合わせて 0.5g〜1g 単位で微調整し、挽き目・抽出時間とセットで考えると、自分好みの一杯に近づけます。
まずはダブル 18g を基準に淹れてみて、濃い・薄いと感じたら粉量と挽き目を少しずつ変えてみてください。




コメント